母は一人暮らしだが、冷蔵庫を2台持っている。
敷地100坪の土地に7DKの住まいに一人暮らし。父はすでに他界し、毎日ジムに通うのが日課だ。
もともと片付けは苦手。料理も、嵌るとしばらく同じものを作る。
嵌ると調味料を使いきれないほど買い込んで、冷蔵庫の肥やしとなり、
2台ある冷蔵庫はパンパン。
2台の冷蔵庫はどちらも5ドアで、フレンチドアスタイル。
で、どちらにもフレンチドアを開いた真ん中に、飲み物が。
お母さん…ドアポケットに入らないからか?
祖母の葬儀で帰省したが、葬儀が終わりすぐに、
この冷蔵庫の整理整頓に着手した。
中身をすべて出し、賞味期限を確認。捨てるものと取っておけるものを分けた。
外せる棚は外して、風呂場(これも汚くて、でも弟が掃除してくれた)で洗った。
2台の冷蔵庫はそれぞれ、冷蔵室1、冷凍室2、製氷室1、野菜室1ある。
冷蔵室もガラガラ、冷凍室は2つが空になった。
45リットルゴミ袋に4つ、生ごみが出た。
大変なのは物が入った瓶や容器から中身を出し、
流しで瓶を洗い、瓶や容器のラベルをはがし分別すること。
長年貯め込んだ冷蔵庫内の整理整頓は、高齢者には無理だろう。
「どうしてこんなに買って」
「10円、20円安いからと買っても、こんなに食べきらないんじゃあもったいない」
子供である私はそう思うけれども、口に出したらかわいそう。
母も自分ではわかってるはず。攻める言葉は言いたくなかった、けれど私の心の中は、そんな言葉がぐるぐる…まわってた。
私が片付けるその横で、ああ、疲れたと横になりクロスワードパズルに興じている。
娘に勝手に掃除をされ、すべてに納得しているのではないのだろう。
まして、祖母を亡くしたばかりの母。ごめんね、せっかちな娘で。
AFTER。↓
父がいたころ、我が家に来ては
「お前んとこの冷蔵庫は、きれいやな~」
と言っていた。
父がいなくなってうるさく言われなくなり、ますます自分仕様に生きている母。
自由で、それはいいことなんだけれど、もっとすっきりと、気持ちよく暮らせるよう
私が、少しお手伝いができたらいいと思っている。
遠く離れているから、なかなか思うように手伝えないけれど、
母の気持ちを慮りつつやっていこう。
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